川東孝輔│株式会社アルファplus 代表取締役

訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所の事業を行う。ご自宅で安全に看護を行うための質をどう保つかや、スタッフ研修、社員教育などの難題にも挑戦しつつ、収益化できる訪問看護ステーションのフランチャイズ展開も手掛ける。

プロフィール


氏名川東 孝輔(かわひがし こうすけ)
生年月日1985年5月21日
出身地兵庫県神戸市東灘区
所属/役職株式会社アルファplus 代表取締役
合同会社スマイルアルファ 代表社員
経歴2009年3月 近畿大学経済学部 卒業
2009年4月 宮野医療器株式会社
2014年9月 株式会社ユーデック
2017年10月 訪問マッサージKEiROWのフランチャズに加盟
2020年9月 合同会社スマイルアルファ 設立 代表社員に就任(現職)
2024年7月 株式会社アルファplus 設立 代表取締役に就任(現職)
運営サイト株式会社アルファplus(会社ホームページ)https://smiloop-kango.com/
スマイルアルファ訪問看護ステーション https://smile-alpha1031-be-smile.com/
居宅介護支援事業所エガオプラン https://egao-plan.info/
スマイルアルファ訪問看護ステーション兵庫ステーション https://smile-alpha-kobe.com/
SNS
メディア実績B-plus Link1 Link2 Link3

 

事業内容


解決している社会課題

  • 全国で不足している訪問看護ステーションの拡大
    自宅療養をする利用者のケアや診療の補助を行う訪問看護ステーションは、毎年3000の事業所ができるが2000事業所は閉鎖されている。要介護者は1000万人も増えることが予測され、訪問看護は2万ステーション不足しているといわれている。
  • 訪問看護ステーション周りの仕組み改善
    訪問看護で活躍できるようには、病院で看護師として3-4年経験を積むことが必要とされ1年目で活躍することは難しい。またケアマネも事務作業が煩雑で新人がすぐに辞めてしまう状況がある。これらの社会課題をマニュアル化、仕組み化、アプリ導入などを通じて、訪問看護ステーションが増えるように取り組んでいる。

提供している商品・サービス

  • 「株式会社アルファplus」https://smiloop-kango.com/
    訪問看護ステーションの運営、訪問看護を通じて利用者様の笑顔をつなぐことを使命としている。
  • 「スマイルアルファ訪問看護ステーション」https://smile-alpha1031-be-smile.com/
    神戸市東灘区にて訪問看護と居宅介護支援を行う。24時間体制の安心と、経験豊富なスタッフによる対応で利用者とそのご家族をサポート。
  • 「居宅介護支援事業所エガオプラン」https://egao-plan.info/
    介護を必要とする方に適切な介護サービスが受けられるように手配。相談対応やケアプランの作成、要介護認定申請の代行など行う。
  • 「スマイルアルファ訪問看護ステーション兵庫ステーション」https://smile-alpha-kobe.com/
    神戸市兵庫区の訪問看護・訪問マッサージを専門とする訪問看護のトータルステーション。ご自宅にいながら、必要な看護やマッサージを受けられると好評。
  • 「居宅介護支援事業所ロイヤルプラン」準備中

実績

  • サービスご利用者累計1200名以上
    訪問看護ステーションを立ち上げ、その後、居宅介護支援にも事業を拡大していく中で、直接経営で訪問看護2店舗、居宅介護支援2店舗で累計1200名以上のサービス利用者実績。

 

インタビュー


事業を始めたきっかけ

近畿大学を卒業後、医療機器の会社に就職しました。商社だったのですが、そこではずっと営業をしていました。私の父は、模擬試験の運営やコンサルティングを行う、教育業界でも大手といわれる会社を経営していて、私が宮野医療器に6年くらい務めた頃「営業が足りないから手伝ってくれないか」と言われ中途で入社したんです。
3年くらい頑張って営業していたのですが、突然、父の会社が大手塾チェーンと資本提携するとになったんです。父は第一線を退いて、私は営業として残ったのですが、このまま続けて行くべきなのか、どの道に進めばいいのか分からなくなり夜も眠れず病気になるほど悩みました。結局、その会社は辞めて起業しました。独立したい。自分の営業力を使ってもっと別の道で勝負したい。そんな想いが強くあったからです。
当時、仕事しながら新聞配達のアルバイトもしていて、その時、たまたま目にした新聞の1面に「政府が病院の病床数を16万床減らす」とあったんです。これから高齢者が増えるのに不思議だなぁと。そのタイミングでフランチャイズの募集サイトで訪問マッサージのビジネスを見つけて「これだ!」って思ったんですよね。
営業に自信があったので、箱を持つのではなく、営業の力を試せるようなビジネスで、ケアマネさんや相談支援事業所に営業して仕事を取っていく訪問マッサージは自分にぴったりだったんですよ。
開業資金は1,000万円近くかかったので、融資を受け、とにかくがむしゃらに働きました。FCの屋号を借りて、ミッション、理念、バリューは、自分が考えたものではないけど、それに沿って闘争心を持ってやらせてもらっていました。3-4年後は、全国400店の中でも1番2番を取れるくらい成績は良かったです。
FCに加盟して独立当初、同じ業界の社長さんから「月商1000万円になるのに10年くらいかかった」と聞かされて、そんなに待てないからもっと長時間働いてもっと早く成功しようと頑張り出したんです。でも、その仕事量では、事業を本格的に拡大するには限界があると感じ、2020年に自ら会社を立ち上げ、神戸市東灘区に訪問看護ステーションを開設しました。
加えて、当時は新型コロナウイルスの影響も大きく、既存のビジネスモデルだけでは将来性に不安があったこともあり、新たな挑戦として訪問看護の分野に踏み出す決意を固めました。

事業の拡大方法

訪問看護ステーションの営業先はケアマネージャーさんと相談支援事業所なので、訪問マッサージの時と同じ。だからすぐに紹介してもらえたという簡単な話でもないのですが、営業の入り口は高くなかったので、おかげさまで事業は上手くいきました。
2022年には居宅介護支援事業所エガオプランを開設。後にバイアウトしましたが2023年には西宮に訪問看護ステーションも開設しました。2024年には兵庫区に訪問看護ステーションを開設し、2025年4月よりフランチャイズ展開も始めて、今では6店舗。今後は代理店ドットコムなどの媒体も使いながら更に店舗数を増やしていく予定です。

事業にかける想い

今では社員数90名を超える事業になりましたが、社員のモチベーションを保つためには常に新しいことに挑戦し、会社を成長し続けているところを見せるということが大事だと思ってやってきました。
おかげさまで成長意欲が高いスタッフが支えてくれていて、訪問看護ステーションの運営ノウハウも蓄積されているので、どこに出しても勝てる、どれだけ増やしても勝負できるという状態です。
実は、訪問看護ステーションは、毎年3000カ所新設されているのですが、残念ながら2000カ所は閉鎖されているんです。私は、その多くが、元々看護師をやっていた方が経営者になって訪問看護ステーションを開設しているのが原因ではないかと思っています。看護師さんが社長になって兼務して運営している。そうすると、事業が上手くいかなくなったら看護師に戻ればいいや、という気持ちがどこかにあるんじゃないかなって。
ところが、私たち経営者はミスしても戻るところはない。山に例えると、50%登ればいいや、ではなく100%登って成功しないとダメ。退路を断っているのが経営者なので、成功するしかない。そんなちょっとした違いがあると思うんです。
あとは、倫理観ですね。看護師さんは患者さんのためにという理念があってお仕事をしていると思うのですが、経営となると、理念だけでなく、利益も必要になってくる。どうしたらリピートしてもらえるか、ということもバランス良く考えていくことで、訪問看護ステーションという事業が成立するんだと思います。
今、私や社員、そして関わってくれている人たちとしているのは、世のため、人のための仕事です。こんなに人の役に立って、社会課題にもとりかかっていて、本当にいいビジネスだと思うんですよね。こんなビジネスを世の中にどんどん広げていきたい。そんな想いで、新卒1年目でも活躍できる看護師、セラピスト教育体制を構築したり、アプリを開発して働きやすい環境を整えたり、ということにも挑戦しています。
そこで働く人たちの給料もできるだけ高くしていかなければいけないと、ウチの会社も関西で一番の給料水準にしたいという想いでやってきました。
私自身もそうですけど、みんなで大きな社会課題に向かって挑戦して、成長意欲をもってどんどんミスして、そして自分自身が成長して、人や社会の役に立っていくという世界を作っていきたいですね。

目標や夢

私の夢は、「全国30万人のご利用者様と伴走する」ことです。そのために、訪問看護ステーションのフランチャイズ加盟店を300店舗作って、1店舗1000名のご利用者様を作るというのが目標です。
これには加盟開発だけでなく、ご自宅で安全に看護を行うための質をどう保つかや、スタッフ研修、社員教育なども今までよりもさらに必要になってきます。いろいろ山がありますし、その山も結構大きい。
でも、本当に人の役に立って喜ばれる仕事なので、挑戦を続けていきたいですね。

座右の銘や好きな書籍など

座右の銘は「Giverに徹する」です。私は人のためになりたいという想いが強くて、Takeは一切考えていません。もらうよりも人に影響を与えていきたい。特に社長になってからはこの想いが強くなっていきました。
福祉業界では「あんたがきたら、会うのが楽しみになってきた」なんておばあちゃんから言われることが生きがいですし、仕事をする上での支えになります。「ありがとう」という言葉だけでモチベーションになるんです。
私自身が「Giverに徹する」ということを根幹に持っているので、みなさんが捉えてくれるのかなと思っています。
書籍は、デール・カーネギーの「道は開ける」ですね。昔は本を読まなかったんですが、父親が会社を売って、悩んで寝れない、どの道にいっていいか分からないと迷っていた時に、塾の先生が見るに見かねてくれた本が「道は開ける」だったんです。
この本に影響を受けて、寝れないということに悩んで時間をかけてもしょうがない、1日1日区切って頑張っていけばいいんだ、とポジティブに考えるようになりました。「道は開ける」を読んで改めて感じたのは、人生には思うようにいかない時期もあるということです。けれども、しゃがめる人こそが、高くジャンプできる。
うまくいかない日々も、落ち込む時間も、すべては次に進むための準備。だからこそ、これからは目標に向かって、一歩一歩を大切に進んでいこうと思います。
焦らず、でも止まらず。今ある学びを自己成長につなげながら、前を向いて歩んでいきます。

他の経営者様へのメッセージ

いろいろな経営者の方と交流して、仕事の話だけでなく、いろいろコミュニケーションを取って、共に成長していきたいと思っています。質のいいインプットが、お互いの成長に役立つでしょうし、お互いのビジネスの成功につながると思います。
いろいろな業界の社長様。ぜひ、仲良くしていただければ幸いです。

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